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「俺も511キンダーハイムが何だったのか調べ続けていた。
だがな。
全てが分かっても、俺の人生に変わりはないよ」
その通り。
でもやれば良いんだ。 気が済むまで。
勿論やっても何も変わらない。 ただ、気が済むかもしれないだけ。
でも、それでいいじゃないか。 気がすむんだから、やればいいじゃないか。
"無駄"なんて。 意味がないなんて、何で分かるんだ?
私はいつも、そんな気持ちで一杯だった。
どうして、言うことをきいてしまったんだろう。 間違いだった。
しかしそれも、全くの無駄にはしなかった。 …ただ気苦労の痕は深く残っている。
それはさておき。
ルンゲ警部がビールを美味そうに飲んでたのが少し意外だった。