EUとのEPA と G20 in Germany
EUとEPAを結ぶことになったんだが、TPPの時に比べていやに静かに決まったな。
最近話題になってるチーズとかワインの関税撤廃の話な。
■EUとのEPA 大枠合意
4年余りにわたって交渉が続けられてきた日本とEUのEPA=経済連携協定が大枠合意に達しました。日本とEUの国内総生産は世界全体のおよそ3割を占め、日本にとっては最大規模の貿易協定が結ばれることになりました。日本とEUは貿易品目の90%以上で関税を撤廃するとしています。
■EUからの輸入
- チーズ
日本が現在29.8%の関税をかけているカマンベールやモッツァレラといったいわゆる「ソフトチーズ」を含む最大3万1000トンまでの新たな輸入枠を設けます。
この輸入枠の関税は、協定の発効後、年々削減して15年後に撤廃するとしています。
また、この輸入枠を上回るチーズの関税率は現在の水準を維持します。
- ワイン
日本、EUとも協定の発効後、関税を即時撤廃します。
日本の関税は現在、一般的な750ミリリットル入りのボトルにして最大およそ94円の関税をかけています。
シャンパンなどの「スパークリングワイン」も、750ミリリットル入りのボトルにして最大およそ137円の関税が即時撤廃されます。
- パスタ
協定の発効後10年で関税を撤廃します。
日本は現在1キロあたり30円の関税をかけています。
- チョコレート菓子
日本が10%の関税をかけている「チョコレート菓子」も10年で関税を撤廃します。
- 豚肉・牛肉
「豚肉」については、日本が価格が安い豚肉にかけている1キロあたり最大482円の関税を、協定発効後、9年をかけて50円まで削減します。
また価格が高い豚肉の4.3%の関税率は9年かけて撤廃します。「牛肉」は、日本がかけている現在の38.5%の関税率を、15年かけて9%まで削減します。
「牛肉」と「豚肉」では、輸入量が急増した際に生産者への影響を緩和するため日本が関税率を引き上げることができる「セーフガード」と呼ばれる措置を導入します。これらは、TPP=環太平洋パートナーシップ協定とほぼ同じ内容になっています。
- チーズ以外の乳製品
「脱脂粉乳」や「バター」は、新たに、原料の生乳に換算して最大で1万5000トンまで低い関税で輸入できる枠を設けます。
■日本からの輸出
- 乗用車/自動車部品
EUは、日本から輸出される「乗用車」にかけている10%の関税を協定発効の7年後に撤廃するほか、「自動車部品」は、貿易額ベースで92.1%の品目について協定発効後、関税を即時、撤廃します。
- 食品など
EUは「しょうゆ」や「緑茶」のほか「日本酒」や「焼酎」などの酒類についての関税を協定発効後、即時撤廃します。
EUは現在、「しょうゆ」に7.7%、「緑茶」に最大3.2%、日本酒には、1リットル当たりおよそ10円、それぞれ関税をかけています。また、EUが現在8%としている「冷凍ホタテ」の関税は7年後に撤廃します。
やっぱ車かあ。。。
G20サミットがドイツで行われました。
■
G20サミットはハンブルク中心部で日本時間の7日午後5時ごろ開幕し、議長を務めるドイツのメルケル首相や安倍総理大臣など、各国の首脳が参加します。このうち、アメリカのトランプ大統領やフランスのマクロン大統領、それに韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、初めての参加です。
サミットでは、テロ対策や通商政策、地球温暖化対策が主な議題となりますが、アメリカのトランプ大統領が保護主義的な傾向を強め、温暖化対策を定めた「パリ協定」からの脱退も表明していることから、G20としてどこまで結束を示せるかが、焦点です。
サミットでは、テロ対策や通商政策、地球温暖化対策が主な議題となりますが、アメリカのトランプ大統領が保護主義的な傾向を強め、温暖化対策を定めた「パリ協定」からの脱退も表明していることから、G20としてどこまで結束を示せるかが、焦点です。
日本としては6日、EU=ヨーロッパ連合とEPA=経済連携協定を大枠合意したことをテコに保護主義の広がりに歯止めをかけ、自由貿易の重要性をG20で改めて共有したい考えです。
しかし、トランプ大統領は、中国で過剰生産された鉄鋼が不当に安く輸入され、アメリカの鉄鋼業界に打撃を与えていることが安全保障上の脅威になるなどとして、輸入を制限する措置の発動に意欲を示し、保護主義的な傾向を一段と強めています。
これは、大統領の権限で関税を思いどおりに引き上げることができるかなり強硬な措置で、過去にもほとんど実施されたことがありません。それだけにこの措置が実際に発動されれば、各国が対抗して関税を引き上げ、自由貿易の枠組みが崩壊しかねないという指摘も出ています。
■【日中首脳会談】安倍首相「一帯一路に協力」 北朝鮮対応は日中に温度差
欧州を訪問中の安倍晋三首相は8日午前(日本時間同日夕)、ドイツ・ハンブルクで中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。首相は習氏に対し、中国が主導する「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」に協力する立場を伝えた。一方、北朝鮮への対応をめぐっては、両国の温度差が改めて浮き彫りになった。
分け合えば余るって奴ね。
スレタイはともかく。
■韓経:「無関税」の翼つけた日本車…輸出比率高い起亜車・韓国GMに「打撃」
欧州連合(EU)と日本が自由貿易協定の経済連携協定(EPA)に合意し、国内自動車業界が少なからず打撃を受けるという見方が出ている。韓国自動車産業協会の関係者は「中国市場の供給過剰、米国市場の成長鈍化など主要市場が厳しくなる中、世界3大市場の欧州まで日本に奪われるかもしれないという危機感が強まっている」とし「製品の競争力を高められるよう全方向での協力が必要な時期」と述べた。
◆危機感強まる部品会社
自動車部品会社も緊張している。日本産自動車部品への関税(最大4%)も全体の90%の品目で発効直後に撤廃されるからだ。
電子など他の業種もEPAの影響に注目している。家電部門では日本企業が価格競争力を武器に復活するという警戒心が強まっている。テレビ市場3位のソニーが欧州市場に注力する可能性が高いという分析もある。
ふーん、部品もかあ……
中小企業が儲かるのは良い事だ。
さて、北朝鮮関連の対応はどうなったのであろうか……