おい、ギリシャはどうなった?
えーと、おさらい。
ギリシャの今の通貨はユーロ。
ユーロはヨーロッパ諸国の共通通貨です。
だからユーロを使ってる国同士は当然為替変動しません。同じお金使ってるからね。
日本とアメリカみたいに「円安ドル高だから日本は輸出がしやすい」「円高だから輸入がオトク」とか無いわけです。
昔、ギリシャがドラクマっていう独自通貨を使っていた頃は、ギリシャがちょっと不況になると、為替レートが下がる*1ことで、観光大国ギリシャは観光客がガッポガッポ入ってきたので何とか持ち直してました。
でもユーロに入ってから、ドイツが輸出で儲けてるからユーロがあんまり安くならん。
てゆうか、ユーロ圏からの観光客は為替に影響されない。=儲からない。
(ちなみにドイツははギリシャの「おかげ」でユーロが安くなって輸出でウハウハ。輸出しまくる事でユーロの価値は高くなります。でもギリシャが足引っ張ってるから高くならない。)
さらにギリシャは、ドラクマより信用のあるユーロで借金をいっぱいしてしまうのです。
ドラクマは金利がバカ高いが、ユーロで借りるととっても安くなる!
…ギリシャがそこで真面目に借金を返していれば良かったのに、金利が安くなって浮いたお金をばらまく方に回しちゃった為に、その借金は膨れ上がって今や40兆円と言われています。
その一部の借金の返済期限が6/30だったわけ。
ギリシャはそれを「お金がないから返せません。それが嫌だったら支援して。お金貸して」と言い放っています。
勿論、すでに大金を貸しているドイツは「ギリシャが破綻して貸した金が返ってこないのは困るけど、これ以上貸したって帰ってこない貸金が増えるだけでは…」と考えます。
とりあえず、「真面目に節約して、借金返す姿勢を見せるなら貸さないでもない」と条件をつけました。
ギリシャの答えは「ヤダ」
実は最近当選した首相は「節約はしない!」と公約を掲げて当選した人。
なので、国民に向かって「緊縮政策をやる」なんて言えません。
「じゃあ国民投票をして、国民がYESと言えば緊縮政策をやろう!」と言い出しました。
(国民に責任を丸投げしとるがな……)
その投票日を7/5に設定。
(返済期限過ぎとるがな……)
てゆうか、ギリシャが節約しなければならないのは年金とか社会保障費。
ギリシャは年金を払いすぎてるし、公務員の給料も民間企業の数倍。
しかも公務員は国民の4人に1人。多すぎw
これを何とかしなさいと言われてると。
でも年金や給料を下げられる国民は大ブーイング。
そういう事らしい。
このまとめであってるな?
そしてチキンレースが始まるのだった。。。 ←今ここ
【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長は27日、対ギリシャ金融支援は予定通り今月30日で終了すると述べた。
ギリシャのチプラス首相は、テレビのインタビューで、IMFに対する債務返済について銀行が窒息状態にあるため30日の期限までに返済できないとの考えを示しました。ギリシャがデフォルトに陥る懸念が増した格好です。
こうした中、国会議事堂周辺の広場では29日、1万人ほどの市民が集まり、EUの緊縮財政案に反対するデモが行われました。一方、チプラス首相は来月5日に行われる国民投票で、EUなどが示した改革案に反対票を投じるよう主張しましたが、賛成票が過半数となれば、退陣の可能性もあると示唆しました。
(ブルームバーグ):ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領は、ギリシャを破滅から救うための譲歩が限界に達したことを示唆した。
オランド大統領はギリシャのチプラス首相が発表した国民投票が、同国のユーロ圏残留か否かを決めるだろうと言明。メルケル首相はギリシャが救済条件を拒否したことで、ユーロさらには欧州の信頼性が問われることになったと指摘した。
【アテネ時事】ギリシャのバルファキス財務相は2日、国内にはユーロに代わる紙幣を印刷する輪転機がなく、「通貨を発券する能力はない」と説明した。オーストラリアのABC放送での発言として、AFP通信が報じた。
だからドラクマには戻れないと?
伝えられた情報によると、ギリシャがユーロ圏から離脱した場合、ギリシャの紙幣印刷会社がドラクマ紙幣の印刷を行うが、デ・ラ・ルーを含めた民間企業も発注を受ける可能性があるという。
欧州委員会のデフフト委員(通商担当)は18日、欧州委員会と欧州中央銀行はギリシャがユーロ圏を離脱した場合に備えて準備していると伝えた。
続きを読む: http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_05_18/75216698/
代わりに刷ってくれるって。良かったなw
さて、ギリシャ国民は大慌てです。デモを起こしたり、今のうちに預金を引き出したりして対策を取ろうとしてますが……
このままじゃ取り付け騒ぎになっちゃうよぉ〜
【ロンドン坂井隆之】財政破綻の瀬戸際にあるギリシャで、今週だけで全預金の約3%にあたる42億ユーロ(約5880億円)が銀行から引き出されたことが19日、わかった。
欧州中央銀行(ECB)は同日、ギリシャ中銀の要請に応じ、銀行の資金繰りを支援する「緊急流動性支援(ELA)」の上限を急きょ、約18億ユーロ増額した。
ぬ? 6/20の記事だね。
ECBは17日にELAの上限を11億ユーロ引き上げたものの、支援交渉決裂への不安から預金流出が急増したため、異例の2度目の増額に踏み切った。
もう7月だからな〜
ここでギリシャさん、1日の預金引き出し額を8000円に限定!
ギリシャのチプラス首相は28日、欧州連合(EU)など債権団との金融支援交渉が決裂寸前となり、国内金融システムへの不安が急激に高まったことを受け、ギリシャの銀行の営業停止、預金引き 出しや送金の制限など資本移動規制を導入すると明らかにした。
週明け29日から適用する。パニック回避を狙い「未曽有の措置」(首相)に踏み切ったが、市民生活や経済活動が大きな打撃を受けるのは必至。世界の金融市場にも影響が出そうだ。
ロイター通信によると、銀行休業は6営業日続く見込み。29日は現金自動預払機(ATM)を含め、金融サービスが全面的に止まり、30日以降は一日の預金引き出し額が60ユーロ(約8300円)に制限される。アテネ証券取引所も29日は休場となる。
クレジットカードを拒否されそうだ。
売上を現金で受け取りたい人は多かろう。
そんな殺伐としたギリシャに救世主が!(゚Д゚)ノ
李首相は、欧州連合(EU)について、中国の全面的戦略パートナーであり重要な貿易パートナーだと表明。
ギリシャがユーロ圏内にとどまれるかどうかは、ユーロの安定だけでなく、世界の金融の安定と経済の復興に関係していると指摘。中国は大局的観点から「ギリシャ政権が債務危機を克服できるよう、中国自身の努力をする。ギリシャが(問題を)克服するための一切の懸念や求めに対して、実際の行動で対応する」、「中国はこの事態に対して建設的な役割りを果たそうと望んでいる」などと述べた。
李首相が具体的に述べたわけではないが、ギリシャに対しての資金支援を申し出たと受け止められる発言だ。(編集担当:如月隼人)
なんだよ…どの程度信用するの?これ?
つか、中国は今、絶賛バブル崩壊中だろうが!