アドリーナは海の底で。

なんでもあり と なんにもいらない は よく似てる

 ねもすぎ雑記 【軍曹が】携帯電話開発の現状【語る】

あまりにも有名なケータイデスマーチ
下請けの下請けの下請けの下請けの……下請けの話。
2004年の話だから、ほんの7年程度でこの体質が変わるとも思えんしね。

253 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/07/24 21:42

俺たちは、仕様も知らされぬまま横須賀に送り込まれた。
依頼主も孫請けらしく、正確な情報はかなり伝言ゲーム的にそれも口頭でしか伝えられない。
俺たちは、経験5年の軍曹1人と、経験2年の上等兵1人と、新人の2等兵3人の小隊だった。
現地に就くなり、現場は火を噴いた有様だった。果てしないデバッグの果てに納期を過ぎてペナルティなのか要求項目が倍増したらしいのだ。俺たちが派遣された場所の前任者(というより部隊)は全員ウツになって戦線離脱したらしい。引継ぎも全く無いまま、というよりドキュメントらしい物も無かった。


俺たちが最初に与えられた任務は、10万行に及ぶスパゲッティ・コードを「ちゃんと動くものにする」事であったが、仕様は何度問い合わせても、問い合わせが上位会社へ何段も口頭で伝えられるうちに伝言が自然消滅してしまうようだ。
俺たちには真上の階層の会社の担当者しか知らされておらず、現地で他のチームの者と口を聞く事も一切許されていなかった。
ただ、スケジュールだけは何があっても遵守せよと通達された。しかし、仕様は何時まで経っても伝えられなかった。ただ、目の前の大盛りスパゲッティはスケジュールにとても収まりそうになかった。
俺たちと唯一連絡の取れる上位の担当者も、既に何日も寝ていないらしく、何かちょっと込み入った質問をすると容易にハングアップしてしまう。指示内容は1日平均5回は変更された。

きっと未だにこんな感じなんだろうなー

261 名前:仕様書無しさん 投稿日:04/07/24 22:24

数日後、上位会社の担当者が仕様書を持ってきた。
俺たちの知らない内に、版数がメジャーで5つも上がっていた。
まず、グローバル変数の大幅な見直しがあった。共有データの仕様が大幅に変更されていた。
基本クラス内で使用する殆どのメンバ関数の中で、それを参照するように仕様が変わっていた。
参照だけでなく、更新もするのだ。


しかし、最上位でオブジェクト間の依存関係を説明する個所が、初期バージョンで暫定的に抽象的にかかれていた時のままなので、今回の変更がどの程度の規模なのか分からなかった。ただ、関数の一覧リストがまた一新されていた。


スケジュールは当初の予定のまま、固定されている。この件については、上位会社の担当者に何を問い合わせても無駄であった。

バージョンが5つ遅れってすげーよな。
やっても無駄じゃんw 仕様固めてから来てくれよw
話はまだまだ続く。部下が何人も脱走し、吐血して入院しても続く。