アドリーナは海の底で。

なんでもあり と なんにもいらない は よく似てる

 ヤンデレさん

ヤンデレに限らず、様々な特殊嗜好ってのは、「本物」に遭遇したり、その闇の部分に直面してないからこそ可能な娯楽なんだよなと思う。
「パソコンの使い方分からないから教えて欲しい」と誘われ彼女の家にホイホイ付いていったら、部屋で出されたコーヒーが睡眠薬入りで、しかも用量が滅茶苦茶だったため三日ほど昏睡状態になった俺には、ヤンデレ嗜好の普及はなかなかきついものがある。
「やばい!何か盛られた!」と直感して階下に居る彼女の母親に助けを求めようと四つん這いになって部屋を出ようとした時、彼女に後ろから抱きつかれ、耳元で「なんで?なんでそっち行くの?」と何度もつぶやかれたのが原因で、未だに背後から抱きつかれると足がすくんでしまう。退院直前に妹が巫山戯てそれをやらかした時は失禁した挙げ句呼吸困難にまでなった(そして妹は両親からこっぴどく叱られ、俺は退院が少し伸びた)。ちなみに、その後の家宅捜索でロープやオモチャの手錠、ナイフ、どこで手に入れたか合法ドラッグのような物も見つかったそうな。何するつもりだったんだか。
いやほんときつよ。完全無防備な状態で、好意を寄せている相手から唐突に命を脅かされるっつーのは。
ただ、ヤンデレ女の恐怖を描いたフィクション作品なんかを読むと心が落ち着く俺がいる。何故だろ。

妙にリアルな話だなこりゃw
ラスト1行は何でなんだろな。