アドリーナは海の底で。

なんでもあり と なんにもいらない は よく似てる

 ギリシャ問題が起きたのはギリシャ人が怠け者や嘘つきだったからではない - Market Hack

ギリシャGDP成長率は2000年以降、つい最近まで一貫してドイツのそれより高かったのです。


また通貨ユーロに参加する上での条件を規定した安定成長協約(SGP)をなしくずしにした張本人は実はドイツ(2005年の出来事)なのであって、所謂、PIIGS(=ポルトガルアイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの略)ではありません。

PIIGS問題がなぜ起きたのを理解するには景気のサイクルと、欧州と米国での政策金利の上げ下げのタイミングのタイムラグという問題について考えてみる必要があります。


そこで通貨ユーロが登場する前の欧州に遡って説明します。

昔からドイツはインフレが低く、放置しておけば他の欧州通貨に対してマルクが強含む傾向がありました。

85年にプラザ合意が成立し、米ドルが世界の通貨に対して切り下げられ始めた時、ドイツの周辺の欧州各国にしわ寄せが来ました。

これはなぜかといえば優等生であるドイツは常にきつめの金利政策を取る習性があり、ドイツが引き締め気味の金利政策を取ると欧州周辺国の通貨もそれに引き摺られる格好で米ドルに対して強含んでしまうからです。

すると競争力に劣るドイツ以外の欧州各国はすぐに不景気になります。

欧州周辺国が不景気になるとそれらの国の通貨はドイツ・マルクに対して弱含むのです。

つまり欧州の経済システムに対するプレッシャーはアメリカがひと足先に不景気に突入し、金利を引き下げた時に最大化するということです。


このようなメカニズムは1991年の不況(湾岸戦争前後)でも見られた現象ですし、通貨統合のあった後(=但しユーロの導入はまだ先ですが)の、2001年の9・11同時多発テロの際にも繰り返されました。

つまりアメリカとヨーロッパの政策金利の差が開いたときに欧州各国の経済の「実力の差」が露呈し、南欧などの体力の無い国がプレッシャーに晒されるのです。

昔、ドイツの金利を決めていたブンデスバンクや、現在、欧州の金利を決めている欧州中央銀行(ECB)はこの「迷惑」を顧みず、何度も同じ過ちを犯しています。

僕は昔から「ECBはキャデラックのように運動性能が悪い」と指摘してきましたが、この米国と欧州の金利政策ならびに量的緩和政策のアシンメトリー(非対称)こそがギリシャ問題の元凶なのです。

ぬ、ぬぅ。。。 わからん!><
アメリカが咳をするとヨーロッパが風邪をひくって事?
日本とはどう違うのかな。
やっぱりわかりません。