アドリーナは海の底で。

なんでもあり と なんにもいらない は よく似てる

 ハウルの動く城


魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉

只今、原作を読んでる途中。
映画と全然違う〜 映画のハウルはもっとヘタレだったけど、
原作のハウルのヘタレ度は半分以上ポーズだ。 愛嬌と言い換えても良い。
続きはまた後で。


ほい。 バレ避け。 読みたい人だけドラッグplzー
某所の投下しようとして止めた文章なので、ちとカタイかな。
しかも超ロング。 覚悟せよ。


映画冒頭で"ハ ウ ルは心臓を欲しがる"と聞いた時点で
「ああ、きっと、ハ ウ ルにハートを奪われるんでしょうよ」とは思ってました。
ソ フ ィ ー もその一人になるんだろうと。
無慈悲で冷酷だと思いこんでいた魔法使いの行動には、
実は良心に裏付けられた正当な理由があり、その意外性にコロッといくわけです。
まったく、"ヤツはとんでもない物を盗んでいきました"って感じですね?
さて。 原作も映画とは違う方向で主観的に進みます。説明不足。
でも多分、経験のある人にはピンとくる感覚だと思う。
原作ソ フ ィ ーは口癖のように言います「私はどうせ長女だから!」
……私が冒頭30ページで滂沱の涙だったのは勿論、自身が長女だからです。ええ。
中盤はソ フ ィ ーの我が儘っぷりに呆れました(そりゃあもうハウルに同情した位に)
あれは"甘え"ですよ。
ソ フ ィ ーは無意識に、ハウルの面倒見の良さ、寛容さに甘えているんです。
ハ ウ ル は意外に、身内をけして傷つけたり追い出したりしない(クモでさえ)
しかも短気で諦めも早いので、ソ フ ィ ーの我が儘を本当にさっさと許してしまう。
その上、頭まで良いので、すぐに良い方法を思いついてしまう。
彼に任せておけば例え我が儘を言っても万事上手く行くのです。
ソ フ ィ ーは居心地が良くなり、ますます甘えてしまう。
そしてハ ウ ルは寂しがり屋だ。
これが依存の悪循環。よーくわかります。
ソ フ ィ ーが態度を改めなければ、ハ ウ ルは疲れ果ててしまいます。 そして終わり。
大体男は耐えきれず、すぐ切れるようになり、ヒドイ場合は暴力に訴えます。
暴力を振るう男が、最初は優しい人だったのに、と言われる理由の一つです。
女が甘えすぎなければ、男はずっと優しいままだったでしょう。
カルシファーの契約が解消されたあと、ハウルは寂しそうな顔をしますが、
でも、これで良いんだって、ハ ウ ルにはちゃんと解ってるんですよね。


…今日のリンク元履歴に「風呂場で貧血」をヤフー検索して、ここに辿り着いた人がいました。
(クリスマスの一件にヒットしたんですね)
実際検索してみたら、割と上の方に掲示板のログがあります。
そこには「息子の嫁が自分を頼ってくれない、私はこんなに心配してあげているのに」と嘆くお母さんに
沢山の人がアドバイスしています。
貴方は息子夫婦に依存しているのだと。 諦めなさいと。
「心配」を、自分の寂しさを埋める口実にしているのに過ぎないのだと。
ハ ウ ルとカルシファーの様に、この悪循環を切り解いていきましょう。 きっと。






ああ、ソ フ ィ ーは結局、 最後までごめんなさいとありがとうを言わなかった。
意固地な婆さんのように。