昔、ネットゲームをやっていた頃の話。

10年位前の話なんだけどさ。
なんかさー、16歳でプログラム組めるくらいの女の子に出会ってさ。「ウィルス作るなんて超簡単だよ〜　ま、出来てもやらないけどねｗ」とか言ってるような子で。
その子が、ソフトウェア作ってる会社でずっとバイトしてたんだと。そしたらその会社から、学校辞めてうちに就職しないか？って言われたらしくてさ。そんで迷ってるとか話聞いたわけ。
んで、アタシは「就職はいつでも出来るけど、高校生活3年間の思い出は今しか作れなくね？（修学旅行とかさ、ホント良い思い出だと思うよ）」って言っといた。
彼女納得してたよ。高校生活と仕事となんとか両立させる方向でがんばってみるって言ってた。
んで彼女が落ちた後、パートナーと二人で「そら恐ろしい高校生がいたもんだな」「んだｗ」とか言ってたｗ
あと、柳生一族の末裔とか言うやつもいて（しかも割とマジだったｗ）「口伝で伝えられる奥儀があるんだ」とか、実家がやっぱ剣道場らしくて、「雪月花挑戦してみたけど（勿論竹刀）あれはきついｗ真剣はマジ無理ｗ」とか言ってたなｗ
沖縄で走り屋さんやってる人は、「自分より若い奴の葬式には出たくないな…」とか言ってたし…
うん、あれはパートナーの人脈のおかげだったなー…ありがとう○樹ｗ
あとは、ネトゲだからどこの誰ともわかんない人達ばっかだと思ってたら意外と近くに住んでたり…（うちの近所の難読地名を知ってた）
仲良くなったにーちゃんが3Kmほど先のラーメン屋に勤めてたらしいんだが勇気がなくて見にいけなかったｗ
あとは高校生に懐かれてしまったり……（「わたしは42歳だよ？」とか言ったら信じちゃって落ち込んでてちょっと可愛かったｗ「嘘だよ」って言ったら振り回される感じがツボだったらしく、さらに懐かれて苦笑ｗ）
なんか、面白かったなｗ

でも、今のネトゲは、その辺のフツーの中学生とか小学生の溜まり場だと思うよ。たぶん。無料の奴はな。
コミュニケーションも、ウィットのひとつもない、ストレスがたまるだけのつまらないものだよ。そもそも、コミュニケーション無しでも出来るように（ソロプレイできるように）なってんじゃね？

何事も、流行る前兆くらいの物には、結構面白い人たちが、集まってるモンなんだよね。そういう人たちは面白いものに鼻が利くので、知らず知らずに集まってきちゃう。面白い人たちは面白いことを生み出せる。その場は面白い輝きを見せる。
そして、その「輝き」を見つけたその他の人たちが集まってくる。･･･でも、その他の人たちってのは、大体普通の人なんだ。まあ。私みたいな人だよね。
「面白い人」は、そこにいるだけで、コンテンツになりうるんだが、普通の人では駄目なんだよ。
普通の人が増えてくると、面白い人たちは少数派になって口を閉ざし、その場を去ってしまう。そうなると、もうそのコミュニティは終わる方向にシフトするんだよね。だってもう「コンテンツ」がなくなっちゃったんだもん。
逆に言うと、流行っちゃったものは、すでにつまらないものになっちゃう運命なのよ。悲しいけどね。

マジ、無知の知とも言えるかもしれない。普通の人は、面白い人たちのサポートに回るほうが良いと思うんだよ。
そうすれば面白い人たちが、世の中をもっと面白くしてくれるから。
私達には、少なくともその人たちの邪魔をしない事くらいは出来るんじゃないだろうか。

…と、思う酔っ払いの夜なのであった。