アドリーナは海の底で。

なんでもあり と なんにもいらない は よく似てる

 養命酒のお話 : 2chコピペ保存道場

668 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/08(日) 17:53:45 id:isMQgN8B
信濃の庄屋、塩沢宋閑が行き倒れの老人を助けた
この老人、身分を明かさなかったのだが塩沢は全く気にせず食客として扱い三年近く滞在したという
やがて、老人が退去する日に至りようやく身分を明かした
彼は伊藤恕雲と言う名の医師であり滞在の恩に報いんと自らの知識の全てを披露
長年研究した独自の薬の調合法も塩沢に伝授した
塩沢はこれらの薬草を自らの手で採集し飲みやすいように酒に混ぜ醸造
これが今日まで続く‘養命酒
1603年に徳川家康に献上され家康直々に‘天下御免万病養命酒’の商号と‘飛龍の紋’の使用を許可された
絶対権力者のお墨付きを得たにも関わらず‘養命酒’は安価で望む者に分けられた
薬酒として評判となり富豪層が買い占めようとした際も塩沢宋閑は一切応じなかった


医は仁術、そんな話


残念ながら、と言うべきか…
世代を跨いだ江戸時代中盤に商業主義が尖鋭化し一合銀三匁と価格が高騰
その莫大な利益から尾張徳川家が販売権を求めて詰め寄ったが家康から賜った‘飛龍の紋’を盾に突っぱねたそうである
薬事法酒税法等で規制される前の‘養命酒’は最終的に特級酒の3倍の値まで高騰したらしい

へええ〜