アドリーナは海の底で。

なんでもあり と なんにもいらない は よく似てる

 蜃気楼

いつも急に来るのです。
朝起きると
スコーン!と思考が急に別のサイクルに入っているのです。


今まで腹立たしかったことが急にどうでもよくなっていて、
変化球で何とかできるようになっている。
フットワークがよくなり、妙な落ち着きがでている。


そうやって、私の何かと他の何かが妙な渦を巻き始めるのを感じるのです。



そして、それは、以前の私が選択するはずの無い薄汚い渦なのです。
このままいけば、妙な方向に落ちる。
それが分かっているというのに、どうしてみんな楽な方に流されていくんでしょうか。
以前の私には納得できなかった。



しかし今の私は思います。
世界は私一人の力で成されているのではない。
この世界を支えるのはもっと高い人たちだ。
その人がそれで良いというならば、それは世界の意思なのだ。
世界が落ちていくのなら、それは自然の摂理なのだ。
だから気が済むまで自由にすればいいのです。


楽園の在り処。それはけして届かぬ、窓の外に。